燻製|基礎知識

燻製の作り方!まず知りたい道具や燻煙材、燻煙方法を解説

この記事では、燻製の作り方について紹介していきます。

燻製は自宅でも簡単に作れるのをご存知でしょうか?

燻製は「スモーカー」と呼ばれる燻製器を使うのが一般的ですが、自宅にあるフライパンや鍋を使って代用できるんです。

しかも、燻製の作り方の基本を押さえてしまえば、味付けして、乾燥させて、燻煙するシンプルな料理のため失敗しにくいのも特徴です。

この記事では燻製をつくるための基礎知識を解説していきます。この記事を読めば、余分な買い物をせず、必要最低限の道具で始められるので、ぜひ参考にしてください!

実は簡単な燻製の作り方!基本はたった3つだけ

難しそうに思える燻製の作り方は至ってシンプル。

選んだ食材に①下味をつけて、②乾燥させて、③燻煙(スモーク)する。

たったこれだけ覚えてさえ置けば、誰でも簡単に燻製が作れます。

<燻製の作り方>

  1. 味付け
  2. 乾燥
  3. 燻煙

燻製が難しいように思われるのは、食材によって下処理、下味付け、乾燥に時間が掛かるからかもしれません

でも食材によっては、味付けはジップロックへ醤油を入れるだけ、乾燥はキッチンペーパーで水分をふき取るだけでよかったりと、簡単に燻製ができる食材もあるんです。

例えば燻製料理の定番な「味付けたまごの燻製」なら、めんつゆへゆで卵を浸け、スモークするだけ。

たったこれだけで、ゆで卵が大変身。突然、主役に変わります。

むしろ簡単な下味付けさえ覚えてしまえば、あとはスモークするだけで失敗しにくい料理かも知れません。

スモーカーは不要?自宅の道具でも燻製はできる

燻製を作るには、写真のような「スモーカー」という燻製器が必要になります。

でもなくても大丈夫。自宅にある調理器具で代用が可能です。

燻製器の代用になる調理器具

  • フライパン
  • スキレットオーブン
  • 土鍋
  • ボール
  • 段ボール
  • メスティン(キャンプに使う道具)

確かに燻製器があった方が便利です。

でもたまに使うために保管場所をが必要だったり、大きいため手入れが大変だったりと不便なことも。

せっかく燻製に興味を持たれたなら、家にある調理器具や、100円ショップで安く揃えて、燻製デビューをしちゃいましょう!

スモークウッドやスモークチップ(燻煙材)の種類

燻製にはスモーク(燻煙)の煙を出すためのスモークチップや、スモークウッドと呼ばれる木材が必要です。

この燻煙材が、燻製の香りや味付けの決め手になります。

燻煙材の形、そして使われる木材によって様々な種類が用意されています。

燻煙材は「スモークチップ」「スモークウッド」の2種類

スモークチップは、もっともメジャーな燻煙材です。

スモークチップは、乾燥させた木をチップ状にしたもので、燻製器の下へ敷き、下から熱を間接的に掛けて使うのが一般的な使い方。

写真にある「さくらのスモークチップ」が、ホームセンターやアウトドアショップでよく見る燻煙材です。

スモークウッドは、ただの間伐材ではありません。スモークチップをつなぎと合わせて、棒(ウッド)状にしたものです。

スモークチップは形状から短時間の燻製に使うのに対し、スモークウッドは長時間の燻製に向いています。

スモークチップやスモークウッドは、必要な燻製時間に分けて使い分けるのが一般的です。

燻煙材に使う木材の種類

燻煙材に使う木材は、なんでもいい訳ではありません。

一般に燻煙材に使う木材は、サクラ、ブナ、クヌグなどの堅木である広葉樹が向いているとされています。

一方、マツやスギなどの針葉樹は、すすも多く、香りにも刺激があるため、燻製には向きません。

さらに木材の香りによって、肉料理に向き、魚料理に向き、オールマイティに使える木材と様々あります。

初心者の方は、肉料理にも、魚料理にも向くヒッコリーを選ぶのがおすすめです。

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スモークする燻煙法は3つ

スモーク(燻煙)には、熱燻、温燻、冷燻という3つの方法があるのをご存知でしょうか。

スモーク(燻煙)方法

  1. 熱燻(90℃前後)
  2. 温燻(50℃前後)
  3. 冷燻(20℃前後)

これら3つの違いは、燻製する温度、そしてスモークする時間が大きく変わってきます。

一番は食材に合わせて使い分けるのがベストですが、冷燻は寒冷な場所が必要なため、冬の山中などかなり場所が限られます。

そのため燻製初心者には、短時間でできる熱燻、温燻がおすすめです。

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まとめ

この記事では、燻製の作り方について、概要を解説してきました。

要点まとめ
  • 燻製の作り方は、味付け、乾燥、燻煙の3つ
  • スモーカーがなくてもフライパンや鍋で代用可能
  • 燻煙材は燻製する食材によって使い分ける。初心者にはヒッコリーがおすすめ
  • 燻製方法は熱燻、温燻、冷燻の3つ。初心者には簡単な熱燻、温燻がおすすめ

燻製を作るとなると難しく、ハードルが高いように感じますが、実は意外に簡単。むしろ失敗しにくい料理です。

燻製料理を覚えれば、お酒のおつまみとしても、料理のグレードを上げるわき役としても、ぐっと料理の幅が広がります。