この記事では、燻製に必要なスモークチップやスモークウッドについて、種類や違いを解説していきます。
燻煙材には、3つの種類があるのをご存知でしょうか。
- スモークチップ
- スモークウッド
- スモークチャンク
スモークチップ、スモークウッド、スモークチャンクの違いは形。
燻煙材 | 特徴 | 使う燻製 |
スモークチップ | 木を乾燥させて細かく砕く | 熱燻、温燻 |
スモークウッド | チップより細かく砕いて固める | 温燻、冷燻 |
スモークチャンク | こぶしほどの大きさのある木片 | BBQの香り付け |
初心者には短時間で作れて、温度管理も簡単な熱燻がオススメ。まずはスモークチップを揃えましょう!
また燻煙材は形が違うだけでなく、使う木材の種類によって風味や香りが変わります。
代表的な木材は、ヒッコリー、サクラ、クルミ、リンゴ、ナラなど。
本当は食事に合わせて、色々試すのが燻製料理の楽しみの1つです。
でも揃えるのが大変なら、まずはスモークチップのうち、ヒッコリーを用意するようにしましょう。香りが良く、クセがないので使いやすくてオススメです。
この記事では、燻煙材の種類や、燻煙材の違いについて、さらにに詳しく解説していきます。
Contents
燻製にはスモークする(燻す)ために「燻煙材」が必要
燻製にはスモークする(燻す)ために「燻煙材」が必要です。
燻製は食材をスモークして、香りや風味を与えます。その際に大切なのが、香りのもととなる燻煙材。
燻煙材によって、甘さや渋さの香りの違い、食材の色づきの違いなど、燻製の味も見た目も大きく変わる大切な材料です。
燻煙材の原材料は、サクラやナラなどの様々な木材。
もちろん、サクラやナラなどの燻製に向いている木が近くにあるなら、買わずに拾ってきて使うことも可能。
でも使うためには、火が燃えやすいように乾燥させたり、数センチの小枝に整えたりと意外に手が掛かります。
また木材が乾燥しきっていない状態で燻製をしてしまうと、燻煙中に有機酸が増え酸味が食材についてしまうので注意が必要。
これから始める初心者の方は、Amazonや楽天などで購入できるスモークチップやスモークウッドを購入するのがオススメです。
燻煙材の種類①形が違う「チップ」「ウッド」「チャンク」
燻煙材には、形の違うスモークチップ、スモークウッド、スモークチャンクと呼ばれる3つの種類があります。
形によって、適切な燻煙法が変わってきます。形の特徴を抑え、どんな燻製ができるのか押さえておきましょう。
初めて燻製をする人は、家にある調理道具でも簡単にできるスモークチップを選ぶのがオススメです。
スモークチップ:熱燻や温燻に最適
燻煙材と聞いたら、スモークチップが思いつく人が多いのではないでしょうか。
燻製を作るにあたって、もっとも有名な燻煙材です。
スモークチップは、乾燥させた木を細かくきざんだチップ状の燻煙材。チップに火をつけて燻煙を出し、食材をスモークします。
スモークチップを使って燻製を作るには、チップに火をつけるための熱源が必要になります。
スモーカーや鍋の底へ引いて火をかけたり、バーベキューコンロなどのおきびに乗せるなどしてスモークチップを着火さえていきます。
スモークチップは比較的火が付きやすく、初心者の方にも扱いやすい燻製材。一方、燃えつきやすいので、長時間のスモークには向きません。
熱燻や温燻などの燻製時間の短い燻煙法にオススメです。
スモークウッド:冷燻に欠かせない
スモークウッドは、ただの木片とは違います。木を一度粉に砕いてから、棒状に固めた燻煙材です。
スモークウッドへ1度火をつけたら、熱源がなくても煙を出し続けてくれます。
熱をかけずに長い時間煙を出し続けてくれるので、燻製時間の長い冷燻にオススメな燻煙材。
スモークウッド一本あれば、燃えつきるまで90分~120分ほど煙を出してくれます。
冷燻以外にも、キャンプうやバーベキューなど熱源がない場所でも活躍。
一度火をつければしばらく煙がでるので、スモークウッドへ段ボールをかぶせれば即席スモーカーの出来上がり。
燻製時間の長い冷燻や、熱源のない場所での燻製にオススメです。
スモークチャンク:バーベキューの香り付け(番外編)
スモークチャンクは、大きめな木片を燻製材として使います。
使い方は木片を水にぬらして、木片が燃えないようにして使うのが特徴。
スモークチップやスモークウッドは、燃えやすいように乾燥させますがスモークチャンクは真逆です。
水にぬらしたスモークチャンクは、バーベキューコンロへ載せて香りづけに使ったり、熱源の上に水を乗せ蒸気にして、食材をスモークするのにオススメです。
燻煙材の種類②木によって香りや風味が変わる
燻煙材は種類によって、香りや合う料理で使い分けるのが一般的。
肉料理に合うサクラ、魚介料理がに合うクルミなど種類は豊富です。作る料理に合わせて作りたいところですが、いきなり種類をたくさん揃えるのは大変。
まずはオールマイティに使えるヒッコリーを選びましょう!
ここに代表的な燻煙材の種類をまとめておきます。
オススメジャンル | 特徴 | |
ヒッコリー | 肉・魚・チーズ | オールマイティーに使える。肉、魚、チーズがおすすめ。 |
サクラ | 肉 | 香りが強く、豚肉や羊肉にあいやすい。 |
クルミ | 魚・チーズ | スッキリした香りでくせがなく、魚やチーズにおすすめ。 |
リンゴ | チーズ・肉 | 甘い香りでチーズと合う。くせのない鶏肉とも相性がいい |
ナラ | 魚 | 渋みは強いが、スッキリとした味で魚料理に合わせやすい |
ウイスキーウォーク | ナッツ | 渋みは強い。ナッツに使うとちょっと変わった仕上がりに |
まとめ:初心者はヒッコリーでやってみて!
この記事では、燻煙材について形や種類の違いについて、解説してきました。
- 燻製材はスモークチップ、スモークウッド、スモークチャンクの3種類
- 種類は様々あるが、初めは食材に合わせやすいヒッコリーを試すべし
これから初めてスモークされる方は、熱燻で使いやすいヒッコリーのスモークチップをた示して使ってみてください。