この記事では、燻製に使うスキレットのシーズニングについて、解説していきます。
自宅で燻製を作るなら、フライパンよりも高さがあって臭いの元になる煙が出にくいスキレットがオススメ。
スキレットを買ったら、燻製の前に「シーズニング」をわすれずにやりましょう!
シーズニングとは、鉄鋳物のスキレットに油を塗り錆びにくくすることです。
スキレットは鉄製品のため、洗剤で洗って乾かしたら錆びだらけなんてことも。
せっかく買ったスキレットを長く使うために、さっとシーズニングをしておきましょう。
この記事では、僕が実際に使うイシガキ産業のスキレットを使って、簡単なシーズニング方法を解説していきます。
実際に使用しているイシガキ産業のスキレットはこちらです。
Contents
なんでスキレットにシーズニングは必要なの?
シーズニングは、スキレットを使う前の錆防止のために必要です。やった方がいいのではなく、必ずやりましょう。
鉄製品の特徴を知らず、フライパンと同じように洗剤で洗って自然乾燥させたら翌日には錆びだらけになっていたなんてこと。
錆びてしまうのは、鉄が空気に触れて酸化するから。
購入したスキレットには、酸化してさび付かないよう面を油膜でコーティングしています。
コーティングされているのを知らず、購入したら洗剤できれいに洗って乾燥させたら、コーティングされた油膜が落とされて酸化してしまう。
買ったスキレットは1度洗いますが、汚れを落としたらもう一度油膜をコーティングするのが必要です。
スキレットの酸化を防ぐために簡単なシーズニングを覚えて、長く使えるように手入れをしてあげてください。
イシガキ産業のスキレットでシーズニングを実践
スキレットのシーズニングは意外に簡単。3つの手順で完了です。
- 買ったら洗剤で洗う
- 水分を完全に乾かす
- 油でコーティング
5分もあれば終わるので、使い始める前にサクッとやっておきましょう。
実際に使っているスキレットはこちらです。
<手順①>買ったスキレットを洗剤で洗う
まずスキレットを買ったら、洗剤で汚れを全て洗い落とします。
この時だけはフライパンと同じように、洗剤で洗って大丈夫。ガシガシ洗って汚れを落としましょう。
汚れを落とすだけでなく、購入時の余分なコーティングを落とす意味もあります。
洗剤を使うのはこの時だけ。シーズニングが終わったら水洗いが基本になるので、しっかり洗って汚れを落としてください。
もしこの後に汚れが気になることがあったら、手順①~③をやればOKです。
<手順②>スキレットを熱して完全に乾かす
洗剤で汚れや不要なコーテイングを落としたら、次はスキレットを完全に乾燥させます。
やり方は汚れを落としたスキレットの水気を切ってから、空焚きしてスキレットを熱します。
水滴がなくなれば完了。
自宅のガスコンロがある方は、スキレットの両面を火で直接あぶれば短時間で終了です。
空焚きはかなり高温になるため、耐熱手袋をするなどしてヤケドに気を付けましょう。
<手順③>スキレットへ油を伸ばして熱を加えて馴染ませる
最後にスキレットへ油を加えて、スキレットの表面をコーティングしていきます。
この時にコーテイングするのは調理する面だけでなく、スキレットの柄を含めて全体に油の添付が必要です。
使う油は自宅のサラダ油、もしくはオリーブオイルを用意しましょう。
まずはスキレットの調理面
まずはスキレットをコンロの上に置いて、調理面へ大さじ1程度の油を投入します。
ちょっと多めですが、この油を使ってスキレット全体へコーテイングしていくので多少多くても問題ありません。
コンロへ火をつけたら、スキレットを左右に傾けて油を引き延ばします。
この時スキレットを火にかけるのは、油を伸ばしやすくるるため。熱することでスキレットが油に馴染み、引き伸ばしやすくなります。
キッチンペーパーに油を吸わせ全体に塗る
まずは調理面が終わったら、コンロの火を忘れずに消しましょう。空焚きして、油を塗ったスキレットは相当高温になっているので気を付けてください。
火を消したら調理面の油をキッチンペーパーでふき取り、スキレット全体に塗っていきます。
調理面、火にかける面、スキレットの柄の順で油を塗ったら完了。
スキレットは高温になっているので、箸でキッチンペーパーを挟んで塗ってヤケドしないよに注意してください。
<補足>野菜くずを炒め水洗い
シーズニングのやり方で、野菜くずを炒める手順が紹介されていますが、僕は特にやっていません。
野菜くずを炒めるのは、購入時に気になるスキレットの鉄臭さを炒めて無くすため。
気にならなかったので、野菜くずを炒める手順を省略しましたが特に影響なし。鉄臭さが気になる方は、忘れずにやっておきましょう。
スキレットの後片付け|調理が終わったらブラシで洗い油を塗る
間違って洗剤を使わないように注意
スキレットの調理が終わったら、後片付けで洗剤を使わないように注意してください。
普段は何でも洗剤を使って洗うのが当たり前なため、無意識で洗剤を使いがち。
せっかくシーズニングしたスキレットを洗剤で洗ってしまえば、また手順①~③のやり直しです。
調理が終わったらブラシで洗って油を塗る
使い終わったらスキレットは、粗熱が取れたら目立つ汚れをキッチンペーパーでふき取り、水洗いをしていきます。
水洗いは100円ショップで売ってるたわしや、めの粗いスポンジなど汚れが落ちれば何でもOK。
汚れが落ちたら、手順②~③の繰り返し。完全に乾かしてから、油を塗ってシーズニングしていきます。
シーズニングが終わったスキレットは、多少べた付きますが気にしない。
このべた付きが、スキレットを錆から守ってくれます。
まとめ|スキレットを買ったらすぐにシーズニング
この記事では、燻製に使うスキレットのシーズニングについて解説してきました。
- シーズニングはスキレットを錆から守るために必ず必要
- シーズニングは①洗剤で洗う、②乾燥させる、③油を塗る、手順が3つ
- 調理が終わったら洗剤で洗わず、汚れをふき取り水洗い
シーズニングの初めは、慣れない手順で面倒に感じるかも知れません。でも慣れればスキレットに愛着がわき、少しずつ楽しい作業に変わっていきます。
スキレットは使うごとに油が馴染み、焦げ付きにくくなっていく。
フライパンとは違い、使い込めば使い込むほどに調理しやすくなっていきます。
せっかく買ったスキレットを長く買うために、忘れずにシーズニングをやりましょう。